国際ロマンス詐欺

【Case4】ベトナム人 オイルリグ iTunesカード詐欺

〈2022年8月11日〜25日〉

Cao
Cao
ベトナム人のCaoです。

【基本設定】

名前 Cao Duy
住居地 アメリカ オースティン
国籍 ベトナム
職業 オイルリグ エンジニア
年齢 51才
家族 妻と死別。子どもはいない。
最初のアプローチ インスタグラムのDM
使用したチャットアプリ What’sApp
詐欺手段 iTunesカード

いつもどおり、、(というか私はTwitterもほとんどやってないし、Facebookは公開していないので、DMが来るのはほぼインスタグラムのDMからですが)インスタグラムのアカウントのひとつにDMが届きました。

Cao
Cao
あなたはLINEかWhat’sAPPどちらか使えますか?

あまり使っていないけど、両方あると言うと、What’sAPPを指定してきました。

「What’sAPP」を使うのは初めてですね。日本では馴染みのないアプリかも。

欧米ではLINEのように使われているチャットアプリです。

電話番号で登録するので不安はありますね。

51才のベトナム人で「Cao」と名乗る彼は、オイルリグのエンジニアで、アメリカ テキサス州のオースティンにいると言いました。

かな3
かな3
(先手を打って)あなたはオフショア(海上)にいるのですか?
Cao
Cao
いや。。今はオースティンのオフィスにいるけど、僕はエンジニアだからそのうちまたオフショアに戻ります。

と言いました。

解説員
解説員
オースティンに本社のあるオイルリグ会社は「case2」で調べたSientific Doriling Internationalを想定していると思われます。

オフショアだからこそのオイルリグ詐欺なのに、オフショアにいない場合、どんな詐欺をするつもりなのでしょうか?w

詐欺師たちは、ターゲットが独身だろうと既婚だろうと関係ないようなので、今回は私も50代、既婚の主婦の設定にしましたw

相変わらずですが、最初のうちはお互いの趣味や日常のことを話していて、だんだん家族のことやお互いの境遇についてや、将来の理想について話をするようになりました。

彼の奥さんだった人は、不慮の事故で亡くなった(設定)ということでした。

解説員
解説員
ロマンスが成り立たないので、ほぼ100%離婚、死別などで独身ですね。

特にオイルリグ詐欺は、頼める人があなたしかいない設定にしてきます💡

かな3
かな3
あなたはつらい思いをしてきたのですね。
Cao
Cao
うん、でも今は、自分の将来のために前向きに生きているよ。

僕は愛する人と、買い物や旅行に行ったり、一緒に食事を作って、花を飾ったテーブルで笑い合って食事を楽しみたいんだ。キミは将来の夢はある?

そして毎日他愛のない話をしているうちに

Cao
Cao
僕はキミと話せる時間が待ち遠しいよ。お互いのことを知るようになると、キミは理想の女性だ。僕はキミとずっと一緒にいたいんだ。

などと言うようになります。そして、一緒に暮らしたらどんなに楽しいかということを話しました。

かな3
かな3
あり得ないんだけどねー。

ある日、私が「これから買い物に行く」と言うと、「キミは何を買いに行くの?ショッピング・モールとか大きなお店に行く?」と言います。

「食材を買うからスーパーマーケットに行くわ。」というと

Cao
Cao
じゃあ、僕は待っているよ。

キミに探してきて欲しい物があるんだ。

と言って送ってきたのがこの写真。

うわ! iTunesカードかよ!!

かな3
かな3
ここでぶっ込んでくるとは!ビックリだよ!!

電話もかけてきてるし。。

ちょうど出がけだったので、帰宅してから「そのカードは何に使うの?」とメッセージをしたら、写真のような展開に。。↓

  

【おおまかな内容はこちら↓↓】

(私)そのカードは何に使うの?

(Cao)キミはまたそのカードを手に入れなかったんだな。なんで僕と話したくないんだ?

(私)どうしたの?

(Cao)理解できない。

かな3
かな3
ここでおかしいことに気づきました。

口調も、明らかに今まで話していた人ではありません。

(私)急にどうしたの?? あなたはCaoじゃないわね?

仕事が雑すぎるわよ。そんなんじゃ騙せないわよ!

 

そして、ブロック。

かな3
かな3
またそのカードを手に入れなかった」って??

あんた、[case2]のデリック(と同じ奴)か!!

そういえば、アメリカにいるハズのベトナム人Caoが送ってきたiTunesカードの画像は、よく見ると金額がポンド(£)表記になっています。

[case2]の韓国人デリックはイギリスにいる(設定)でしたよねー。

詐欺グループは、数人がひとりの人物になりすましてターゲットと話をしていることが多くあります。

そのため、話が食い違っていたり、いつもと口調やテンションが違うことがあります。

 

後日、制限したインスタグラムのDMを見てみると

Cao
Cao
聞け。オレとゲームをするな。

かな3
かな3
自分でDMしてきて、どの口で言ってんだ!!💢

しかも!!

私の方がインスタグラムをブロックされてるーー!!💢

めちゃめちゃムカつきます!!

それにしても、同じ詐欺グループがあちこちで詐欺を働いているのがよくわかりました。

たしか、[case2]で韓国人のデリックが声をかけてきたのも、私の同じインスタグラムのアカウントでした。

どの程度の規模のグループなのかわかりませんが、オイルリグ・ワーカーを装った詐欺を得意としている詐欺グループなのかもしれません。

前回騙せなかったので再度挑戦してきたのか、それとも偶然なのでしょうか?

「またオマエか!!」って知り合いみたいになっちゃうのもへんな話だし、詐欺の邪魔をしていて報復されるのもコワイので、気をつけるようにします。。

詐欺グループは、話す内容も、アカウントも、写真も、ほぼ全てが嘘なので、相手の情報は結局分かりません。でも、こちらは詐欺ではないので、話ている間に相手はある程度のこちらの情報を手にしています。

2次的な被害に遭わないためにも、個人情報はできる限り相手に渡さないようにしましょう。

 

【case4】おわり。

かな3
かな3
この記事が、少しでもどなたかの役に立てば幸いです。